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〜「医師の人材紹介」という仕事の魅力〜

科目や施設形態によって異なる、マッチングのポイント

以前、非常勤探しを依頼された整形外科の先生に、
「あなたは何科の紹介を専門にしているの?」ときかれたことがあります。

当社は科目ごとに担当が分かれているのではなく、
エリアごとに担当が分かれていることをお伝えしたところ
「まぁ、エリアの病院に詳しい事も必要だね。でも医師の立場だったら、
 自分の診療科目の事を、説明しないでもわかってくれた方が有難いですね。」
と言われました。

当時、医師の担当になって3年目だった私は、
整形外科医師の紹介は初めてではありませんでしたので、
先生のご要望にはある程度応えられたとおもいますが、
自分が試されているようで緊張した事を覚えています。

1. 診療科目によって異なる求められる経験や手技

確かに、整形外科は「外傷、関節(肩、股関節、膝など)、手外科、脊椎…」
など専門分野が更に分かれており、「自分の専門分野での手術件数の確保」を
転職時の条件とする医師が多いのです。

同じ整形でも、専門分野によって、
必要とする環境(検査・手術時に使用する医療機器)も異なります。

全く知識のないエージェントに対して、医師が、転職時に必要なことを
漏れなく一度に伝えるのは、とても大変なことである。と、
3年目の私にも容易に想像できました。

整形外科の分野と同じように、消化器外科や脳外科なども、
また、その中で専門分野が枝分かれしています。

内科系の分野でも、消化器内科の医師は、大きく胃や腸を専門とする消化管系と
肝胆膵を専門とする先生に分かれており、前者は健診ドックでおなじみの
内視鏡検査を得意としますが、後者は診療の中で内視鏡検査は行う機会がありません。

現在は、多くの市中病院で、高度な医療が受けられる体制が整っており、
人材紹介を利用して、高度で専門的な技術を持つ医師が転籍するケースも
徐々に増えてきています。

医師の転職コンサルタントが求められる知識の幅は非常に広く、
また、常にアップデートしていく必要があります。

2. 当直が必須な科目、当直無しが一般的に通る科目

医師の仕事と言えば、多くの方が、命を救うため
自身の生活の多くを犠牲にする働き方を想像されると思います。
入院施設に勤務する医師の多くは「主治医制」の下で勤務しますので、
自分が担当する入院患者に夜間の急変があった際は、
家に居ても「オンコール」による呼び出しがあったり、
月に2回〜4回の当直(夜勤)勤務があります。

しかし、診療科目や勤務する病院の診療スタイルによって、
常勤医師でも当直が免除される働き方ができる場合があります。

 急性期の病院勤務でも、当直が無いことが多い科目としては、
内科系だと総合診療科、内分泌や糖尿病内科、老年内科など
「外来メイン」や「慢性疾患」が多い科目。
また、外科系の場合も、緊急手術がめったに無い勤務先であったり、
当直可能な若手医師がたくさんいる場合は、当直免除の可能性もあります。

3. 急性期、と慢性期(療養型)

 急性期の病院、慢性期(療養型)の病院では、
1人の医師に求められることが異なります。
例えば、受け持ち患者数だけでも、
急性期なら8-15人(かなり幅がありますが…)、
慢性期なら40名前後など大きく異なります。

 また、同じ訪問診療でも、高齢者施設の患者が多いクリニックと
居宅が多いクリニックでは、一人の医師が倍近く違います。

転職コンサルタントは、標準的なパターンを知っておき、
標準値と異なる環境だった場合、その理由と、
医師にとってどんなメリットデメリットが存在するかを
しっかり調査し、医師に報告する能力が求められます。

4. クリニック、在宅医療(訪問診療)

 クリニックへの医師の紹介では、入院施設への紹介と同じく、
科目毎の知識が求められますが、さらに、自分の専門外の診療をどこまで、
どのように対応することが求められるかを、求人側から明確に確認する
必要があります。

 よく求人の際にクリニック様から要望されるのは、
「小児もある程度診療して欲しい」
「専門外でも、一旦診療して丁寧に別の医療機関に紹介して欲しい」
といったご要望です。

 具合が悪い中、足を運んでくれた患者さんを専門外だからと
追い返したのでは、評判が悪くなってしまいます。専門外でも
丁寧に、できる事を提供し、出来ない事が必要であれば、
他の病院を紹介して差し上げることを求められます。

 また、クリニックの転職時に特に神経を使うべきは「雇用契約」です。
多くのクリニックは組織が小さく、人事総務担当者などは存在しません。
オーナー医師の中には、労働基準法を詳しくご存じないまま、
「自分の今までの経験の範囲の待遇」で契約していることがままあり、
知り合いの紹介で就任するケースでは、口頭のみの約束で、
雇用契約書無しに勤務しているケースもあります。

例えば、私が今まで聞いたトラブル例としては、
・入職後1ヵ月経っても健康保険証が届かない。
・休暇と時間外労働時の割増賃について規定を聞かされていない。
・有給休暇を認めてもらえない。
などがありました。

 クリニックへの紹介に限りませんが、転職コンサルタントは、
労働基準法の知識を持ち、法令に則った雇用契約を結び、入職後、医師が安心して
勤務を継続できるように、求人者・求職者双方に、アドバイスする力が求められます。

希望条件以外のお勧め求人を提案できるようになれば1人前。

転職コンサルタントは、転職希望の先生のご希望の条件で、
求人をお探しし、ご提案しますが、

やはり、転職コンサルタントが科目・病院種別によって異なる働き方を
よく知っておき、先生のご希望の条件外でも転職理由・転職の目的に
マッチする求人を、提案をする力を持っているべきだと思います。

私は、先生のご希望条件にマッチする求人をお探しするのはもちろん、
先生の転職のきっかけや目的・先生のご経歴・先生の将来性を鑑み、
先生が提示した希望条件以外に、

「先生にとって意外だけれど面白い求人」=想定外の求人
を1件はご提案することを意識しています。

想定外の求人に、先生が就任しなかったとしても、
先生の将来の「選択肢を拡げるきっかけ」になれば十分です。

当社にご登録頂いたことが、
先生がより多彩なキャリアプラン・ライフプランを選択できる。
人生を、より前向きに歩んでいくことに繋がるのであれば、
とても嬉しいです。

私は、キャリア・コンサルタントは、先生のご経歴やご希望、価値観をよく理解して、
希望条件以外のお勧め求人を提案できるようになれば1人前。
と思っています。

毎回、尊敬できる先生との出会いがあり、
その中で、経験と勉強を積み重ねることで、
いつの間にか、新しい発見や知識が身に付く事が、
医師の転職コンサルタントの最大の面白さだと思います。

 ※ ※ ※ ※

次回は、医師担当は「ながく繋がる・ながく支える」
というテーマで、今まで担当した先生との交流についてを少しお話致します。

尚、当社では、これから転職をしたいという医師からのご相談及び、
これから医師の人材紹介を始めたいというお客様からの相談も受け付けております。

非常に微力ではありますが、より質の高いエージェントがこの業界に増え、
医師の転職が、求人者・求職者の双方にとって「安全・安心」で「将来性を備えた」
ものになることを願っております。

株式会社 メディカルコンヴィニエンスプロダクツ(略称:mcプロダクツ)
キャリアコンサルタント 石井 美和